本やライブや趣味の話をつらつらと・・・。
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ギリギリ10月に間に合うかな?(笑)
書きかけのものとは別の短いSSです。
明るくもなければ楽しくもなく・・・
ついでに言うとしょっぱなからやって・・・。
広告右下の「続き」からどうぞ
書きかけのものとは別の短いSSです。
明るくもなければ楽しくもなく・・・
ついでに言うとしょっぱなからやって・・・。
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「貪る」とはきっと、今このことを言うのだろう。
間違いなく貪られている、練は頭の片隅でそんなことを思った。
「ああっ」
首筋に歯が立てられる、右手は脇腹を撫で上げ、左手は肥大した乳首を嬲っている。
執拗に練の弱いところばかりを責め立てている。練はシーツと誠一との間で淫らに腰をくねらせた。
「今から向かう」という電話の後、誠一は家へ入るなり無言で練をベッドへと突き飛ばし、その上に跨がり、そのまま噛み付くようなキスのまま、練のシャツ剥がし、耳を甘咬みし、押し倒した。
練はされるがまま、恍惚と愛撫を受けていた。
苛立ちを吐き出すためだけの手荒なセックスのとき誠一は練にほとんど触れない。触れないどころかひどいときは殴られながら犯されることも少なくなかった。
だからこそ、プライドの高いこの男が自分に夢中になっている。その事実だけで練は逝きそうだった。今この瞬間、この男がどうしようもなく愛おしい。首筋の後ろを這う頭をなでてやりたかったが、きっとそれをしたら機嫌を損ねてしまう。
「誠っ・・・っぅん」
名前を呼ぼうとして、口をふさがれる。練は口に入れられた指に舌を絡ませた。言葉にしてはいけない。名前すら呼ばせてくれない。誠一も何も言わない。
そしてただひたすらに、貪られる。
来る前に何があったのかはわからない。
特別な予定はなかったはずだ。
だから、衝動的なものなのだろう、練は自分が女を犯したくなる時と似ているのかもしれないと思った。もちろん練は彼女たちに対して何も思っていない。けれど、忽然と湧き上がる欲という意味ではそう変わらないはずだ。
「んんっ・・・ぐぅっ」
腰を打ち付ける速度が増して、肩を掴んでいた腕が首を締めるようにして反対の肩へ回った。耳の下で誠一が額をこすりつけてくる。荒い吐息が肌をくすぐる。更に首を締め付けられ、練は喘いだ。喘ぎながら、プロレスの技みたいだと思った。想像すると滑稽でおかしかった。
「ああああっ!!」
酸素を求めるように仰け反った練の首の付け根を強く噛まれる。
ふいに首を締め付けていた腕が離れ、練はシーツに沈み込んだ。
腰を高く持ち上げられ、激しく揺さぶられる。頭を掴まれ、シーツに押さえつけられ、息が出来なくなる。
「あ、・・・はっ・・ああっ」
練の内側で、熱が弾けた。覆いかぶさるように誠一が崩れ落ちてくる。
「練」
荒く掠れた声が小さく名前を呼ぶ。それだけで、練は達した。
愛してるとも好きだとも言われたことはなかった。
ただ、名前を呼ばれる。ひどく甘い吐息のような音で。
けれどそれで十分だった。練の目から溢れた涙がシーツに吸い込まれていく。
薄れていく意識の奥で、蝉が鳴いていた。
ー白く眩しい。
煙草の脂の匂いと、汗の匂い、あの時の乾草のような匂い。
心臓の鼓動が聞こえる。
練は目を開けた。ひどく眩しい。
それはあの夏の日差しではなく、蛍光灯の白く冷たい光だった。
冷蔵庫の電子音が無機質に響いている。
静かに上下する呼吸の感触が頬に伝わる。
頭の上にあった手が離れて、本のページを捲る音がした。
練は顔をあげようとして、初めて自分が泣いていたことに気づいた。
「起きたのか。どうした?」
龍太郎の手が涙を拭うように練の頬をなでる。
「なんでもない」
もう一度、今度は龍太郎の胸に顔をうずめるように伏せた。
残こされた手が黙って髪の感触を楽しむように練の頭を撫でる。
もうすぐあれから一年経つ。
あんな夢を見たのは、墓参りに行ったからだろうか。
俺を忘れるなという、誠一のメッセージだろうか。
忘れない。
忘れられるわけがないよ。
練の目から零れた雫を龍太郎のシャツが飲み込んでいった。
++++++++++++++++++++++++++
個人的には未だに誠一に惚れる理由というのがよくわからないのですが。
ただ、誠錬における誠一は猟奇的だなーと思う。
因みにこの話のきっかけは、首に腕を回しながら
突っ込んでるゲイ動画から(笑)
なんか必死なかんじが可愛かったのですよ。
唯一の誠一と練の絡みがある上巻が友達宅にいってて、
これを書くのにちょっと困った(笑)早く返してー。
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