本やライブや趣味の話をつらつらと・・・。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
聖なる黒夜 読みおわった。
で、今ricoシリーズを読んでる。のだけど。。うーん、確かに多くの方がいうように、
で、今ricoシリーズを読んでる。のだけど。。うーん、確かに多くの方がいうように、
主人公気に入らねぇ(笑)
というか、気に入る気に入らないまでいかない。
「腑に落ちない」というか矛盾を感じる。キャラとしてちょっと成立してない気がする。
私は魅力的であえれば主人公は男でも女でも読むけど、この主人公にものすごく矛盾を感じる。
未婚ならビッチだろうがバイであろうが、自分で自覚して責任もって割り切ってりゃそれでいいと思う。
でも、子供が出来ても同じところに違和感がある。
正義を振りかざして、旦那(になるだろう男)もできて、幸せ家族を夢見てる割には、そこに誠実さが感じられない。子供がいないのでわからんけども、子供に対して誠実であろうと母ならおもうんじゃなかろうかと。成り行き上でもほかの男と寝たあとに子供を前にして罪悪感微塵もなし、とはならんように思う。
そこを潔く割り切ったのであれば、その描写は必要だと思う。
というか、そのあたりが書かれていれば少なくともこの主人公、ここまで嫌われなかったんじゃね?って思うんだけど(笑)
キャラとそのつながりをベースで考えると、麻生と練の関係性は最初から作ってなかったらシリーズ2であの話にならない。それに対してRIKOの周りの関係性は彼女を中心にしているだけでほかの人物との関連性は薄いし事件に対して絡ませてるだけ。でもって、誰も彼女に本気で惚れないんだよね。
「聖なる黒夜」の方が、緑子より遥かに感情面の描写がくわしいくて読みやすい。
緑子の感情面が薄いというか、作者が具体的なキャラ設定を作り上げれていないような気がする。
なので読んでて、話や事件解決にいいように使われてる感が否めない。
及川も田村も明確なキャラ設定が出来てるあたり、やっぱり緑子は薄いんじゃないかなー。
「聖なる黒夜」を書くにはBL枠でもなければ、あの当時ではちょっと難しい。
RIKOの「未婚の母」であったり「男社会で生きていく図」を題材に入口を作ってなおかつ、シリーズ2に麻生と練が出てるあたり、もとから4部作構成にしか思えなかった。
題材がジェンダーだったり男性のレイプだったりするあたりも下地作りな気がする。
「聖なる黒夜」はすごく完成度が高い。ずっと温めてた感がみえるんだけど(^^;
冤罪というテーマに対して、復讐以外に恋愛感情が絡むあたりが面白いし。
これ、男女じゃ成り立たんよね。女は多分惚れてたとしても、陥れた相手に恋愛感情は持ち続けない。
そして割り切りも早いので過去との踏ん切りもついてるから、再開しても復讐心は蘇っても好きにならないんじゃないかな。仮に好きだったら責任とって結婚の選択肢がなくもないし。
個人的には、及川と恋愛関係はなくても良かった気がする。お前もか!って突っ込んじゃった。
でもって練が麻生に惚れてるからこその話だけど、それだけの魅力がないと麻生も惚れないわけで。
練のキャラ設定は絶妙。末っ子気質が良くも悪くもいい味をだしてる。
及川とか誠一タイプは嗜虐心がそそられるし、麻生はあんなわかりやすい拗ね方されてそれを可愛いと思ったら最後、見捨てられんだろうし。だけど拾いもしない。
麻生自身、手に余るから飼い慣らせないんだね。時々なつくから可愛がれるだけで。
本人の残虐性は多分もともとあって、表に出なかっただけ、という気がする。因みに、パクられなければ地味な研究者だったんじゃないかな。パソコンさえあれば幸せ的なオタク。あのお父様とお兄様がいたんじゃ、帝王気質は出せなさそうだし。
せいぜい付き合った相手とか2丁目ぐらいでしか発揮されなかった気がする。
麻生の設定も素敵。「この甲斐性なし!」と罵りたい(笑)
ただ、少なくとも彼はその「残念な男」的なところが味であって人間らしさなんだけど、自分がどんなひどい人間かわかってないのもいい。
おかげで振り回されてる練は、イライラしつつも惚れた弱みで一人で深みにはまってて面白いです。
及川も一緒。で、玲子は潔い女子なので見切りをつけて出て行っちゃた(笑)
なんか男たらしだなー、麻生(笑)
PR
この記事にコメントする